Part1：EDIDとは何か？
まず、EDIDの定義から始めましょう。EDIDは「Extended Display Identification Data（拡張ディスプレイ識別データ）」の略で、合計128バイトあります。EDIDにはディスプレイとその性能に関するパラメータが含まれており、製造元やモデル情報、最大解像度、カラービット数の設定、メーカーのプリセット、周波数範囲の制限、ディスプレイの名前やシリアル番号などが含まれています。イメージ的に言えば、EDIDはディスプレイの身分証明書、履歴書、技術資格証明書などの組み合わせで、他の人に自分のことを誰であるか、どこから来たのか、何ができるのかを伝えるためのものです。
Part2：なぜEDIDを使うのか？
ディスプレイデバイスの進化に伴い、ディスプレイの種類はますます多様化しており、アナログ、デジタル、標準、ワイド、17インチ、19インチ、22インチなどさまざまです。これにより、PCは解像度とタイミングの種類が非常に多く、また、各ディスプレイがすべての解像度をサポートするわけではありません。では、どの解像度をディスプレイに設定すべきか、どれが最適な表示効果を提供するのでしょうか？さらに、適当な解像度を出力すると、ディスプレイハードウェアを損傷させる可能性もあるため、非常に危険です。そこで、EDIDが登場し、ディスプレイとPC間の情報伝達役割を果たすこととなりました。
ディスプレイ：私はAディスプレイです。N種類の解像度を表示できますが、最適な解像度はXXXです。
EDID：わかりました。PCに伝います。
PC：ディスプレイ、こんにちは、情報を受け取りました。今、最適な解像度で出力します。
これで、皆さんは理解できるかと思います。EDIDは、PCや他の画像出力デバイスがディスプレイの特性をより適切に認識できるようにするために登場したものです。
EDIDの情報は、接続されたコンピューターにとって非常に重要であり、ディスプレイが正しく認識され、適切な設定で使用されることを保証します。また、これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上やディスプレイ関連の問題の解決が可能になります。
ビデオに関連する記録されるパラメータは主に以下です。
- 解像度
- リフレッシュレート
- カラーフォーマット
- アスペクト比
- サイズ
- ガンマ値
- サポートされるオーディオフォーマット
この情報により、入力ソースとモニターのビデオポートが接続されたとき（一般的なビデオポートにはHDMI、DP、USB-C、DVI、VGAなどがあります）、入力源デバイスはディスプレイデバイスからEDID情報を読み取ります。入力ソースはこのデータを読み取り、解析し、EDIDの内容に基づいて適切なイメージをモニターに送信します。これは入力ソースが直接モニターに接続されている状態です。
Part3：EDIDエミュレーションがKVMスイッチにおける重要性
入力ソース、kvmスイッチ、モニターなどを接続する場合、3つの関係はどのように定義されますか？EDIDはどのように伝送され、KVMスイッチを通過する際にモニターは正確な画像を表示することができるのでしょうか？
EDID は、「入力ソース - KVMスイッチ」および「KVMスイッチ - モニター」の 2 つのルートを通じて、「モニター > KVMスイッチ > 入力ソース」の方向に送信されます。このなか機能するのはEDIDエミュレーションです。
EDIDエミュレーションは、あるデバイスが他のデバイスのEDID情報を模倣またはエミュレートする技術です。これにより、コンピュータや他の機器は、実際に接続されているディスプレイと同じように振る舞うことができます。
KVMスイッチには、モニターから受信したEDIDを処理する方法が3つあります。
- 方法1は、EDIDを入力ソースに直接送信し、デバイス間の互換性を確保するためにデータを分析します。
- 方法2は、モニタから受信したEDIDをKVMスイッチの事前プログラムされたEDIDで置き換え、互換性に関係なく正しい表示を確保します。
- 方法3は、特定のEDIDデータ（例えばオーディオデータなど）を変更してから入力ソースに送信します。
Part4：EDIDエミュレーション付きのTESmart KVMスイッチをおすすめ
EDID機能付いたKVMスイッチは、入力ソースの画面を正しくディスプレイに表示させます。そのため、TESmartのKVMスイッチはほとんどそのEDIDエミュレーション機能がついております。そのため、切り替える際に、画面が変わらず穏やかです。
さまざまなモデル、機能、仕様のKVMスイッチをご提供しております。本記事でも、4ポートデュアルモニターHDMI KVMスイッチ - HKS0402A2U-JPBKと、4ポートシングルモニターHDMI KVMスイッチ - HKS0401A3U-JPBKをおすすめします。
- TESmart 4ポートデュアルモニターHDMI KVMスイッチ USB3.0 - HKS0402A2U-JPBK：4K60Hzの解像度とデュアルモニターをサポートすることで、TESmartのスイッチは類まれな視覚的なクラリティと忠実度を提供します。EDIDエミュレーション機能により、スイッチは各モニターの最適な表示設定を自動的に検出して調整し、すべての画像が最高品質で表示されるようにします。
（図2：HKS0402A2U-JPBKについて）
- TESmartの4ポートシングルディスプレイHDMI KVMスイッチ - HKS0401A3U-JPBK：複数のデバイス間のスムーズな切り替えを望むユーザーにとって、これは究極のソリューションです。このスイッチは4K60Hzの解像度をサポートし、すべてのデバイスで綺麗な表示を実現します。しかし、このKVMスイッチを強調すべき点は、接続されたディスプレイを自動的に認識し、最適な解像度とリフレッシュレートに最適化するEDIDエミュレーション機能です。デバイスを切り替えるたびに表示設定を手動で調整する手間から解放されるでしょう。
（図3：HKS0401A3U-JPBKについて）
上記のTESmartのKVMスイッチは、先進的なEDIDエミュレーション機能を備えており、正確な表示と最高品質の画像を提供します。プロフェッショナルユーザーから一般ユーザーまで、TESmartのKVMスイッチはあらゆるニーズに対応し、効率的で便利な優れた表示体験を提供します。ぜひ、ご覧くださいませ。
